Ruby Way 第2版

訳者の豊田様より献本いただきました。ありがとうございます。

Ruby Way 第2版 (Professional Ruby Series)

Ruby Way 第2版 (Professional Ruby Series)

原書と比べるとページ数的には減っていますが、内容の取捨選択は納得感があります。具体的にはGUIライブラリ(12. Graphical Interface for Ruby)の章がまるっとドロップ、あとはWebアプリケーション(19. Ruby and Web Applications)が大幅に削減されていました。前者はどのへんをフォローするかというところも難しい(RubyCocoaやVisualuRubyは原書になし)ですし、後者はRails本がいっぱいあるからそっちを見てね、という判断なのかもしれません。

で、その代わりというわけでもないんでしょうけど、Ruby 1.9.0-0 の話がけっこう入ってます。1.9で動かないサンプルコードには訳注をつけたり、末尾のAppendixでフォローしていたりと、けっこう充実していますね。Nice work

StringやHash、Enumerableといった基本的なところから、Threadやネットワークプログラミングといった比較的高度な話題までを一通り丁寧に解説している良書だと思います。特に後半はRailsをきっかけにRubyに興味を持った、そろそろ低レベル*1なところを知りたい、という場合によいんじゃないでしょうか。

私も(いちおうbefore Railsですけど)ゆっくりじっくり読んでみたいと思える一冊でした。

*1:といってもRubyの上なのでそんなに低くないですが