日本Rubyカンファレンス2006 二日目

二日目も大盛況のうちに終了。熱かったです。盛り上がった。
DHHのActiveResourceの話なんてスタンディングオベーションものでしたし。

"素敵だな"と思ったことをチラシの裏*1に書き留めていたので、感激備忘録として書き留めておきます。詳細かつ客観的なログはYuguiさん始め他の方々に期待。

全体の感想としてはとにかく楽しかったです。スタッフの方、発表者の方、本当にありがとうございました。
来年こそは*2なんか喋るなりスタッフになるなりします。是非。

たださん「Ruby anywhere 〜Ruby普及のためにアプリケーションができること」

  • 初めて拝見しましたが、たださんカッコイイ。プレゼン中の立ち振舞が渋かったです。
  • 「普及を目指すのはカッコ悪いですか?」普及は善という考えに同意。自分を含めてみんながもっとハッピーになれるはず、と信じていることを着実に推し進めていきたいです。

咳さん 「dRubyをもう一度」

  • dRubyチュートリアルレベルでしか触ってませんでしたが、いいっすね。積極的に使ってきます。
  • 「遺言で苦労するなら死ななきゃいいじゃん。」名言です。カッコいい。
  • Rindaはあとで調べる。

id:essaさん「Amrita2 の紹介」

  • Viewロジックをどこに置くかというのは永遠の課題ですね。
    • Template as operator.という考え方は同意。他言語(といういい方もアレですが)であるHTMLを単純に文字列として扱ってしまうのが根本的な問題かなぁ、と。
      • SQLインジェクションなんかも根は同じ問題の気がします。こちらはCriteria的なオブジェクトを作ると状況は改善するかもしれませんが。
  • 発表後にお話する機会が無かったんですが、テンプレート中にid="hoge"としているんであれば、生成されるHTMLドキュメント内でもDOM idとして指定していると、Ajaxなど最近のDOM弄りブーム野中では嬉しいかもしれません
  • Railsといっしょに使うんであればrender :partialをきれいに欠けるかどうか、というのもすごく重要なポイントだと思います。あとで状況を確認させていただきます。
  • gem戦記は現時点では検索にヒットしませんね。

id:secondlifeさん「Perl の会社で使われる Ruby の利用法とは!?」

  • 「表側のサービス以外もRubyでできると受け入れられ易い」つまりどんなときでも『それRubyでも(ry』
  • APサーバとしてmongrelもいい感じらしい。
  • 手前味噌ですが、Rails勉強会でやったときの議事録「SwitchTowerの光と影」もどうぞ。
  • g:rubyist入った。

パネルセッション「Rails in Production」

大前さん、ストヤンさん、瀧内さん、高木さんがパネリスト。

  • セッションのなかにユーザなんかのモデルオブジェクトを登録する場合、idのみ入れる場合が多いみたいでした。
    • サイドバーにログイン名を表示する場合なんかにはリクエストごとにDBアクセスするのかな?キャッシュ+render_componentはなんか違う気がしますし。
  • 開発環境はみんなエディタ。ブレークポイントはあんまり使わないらしい。このへんは私もいっしょ。vimラヴ。
  • SSLではまるという話を質問。原因としてはリバースプロキシやバランサを通過した際にリクエストヘッダの一部が抜け落ちたり、アプリケーションサーバとHTTPで通信したりすることで、Railsが生成するURLのプロトコルヘッドがhttpになっちゃうとかそのへんの問題らしい。
    • cuzicさんのRelative Pathプラグインを使うと全てのリンク(とリダイレクト)が相対パスになるため、この問題は回避できるらとのこと。せっかくTBをいただいたのに理解が浅くてすみませんでした(汗。
    • ストヤンさんに、poundというのを教えてもらいました。上記問題を回避できるバランサみたいです。合ってます?
      • secondlifeさんと立ち話。Verisignからサーバ証明書をもらうときに、CSRの作成にApache付属のツールを使わなきゃいけなかったりするらしく、lightyだとうまく動くか不安、みたいな話も聞きました。誤解してます?
  • コメンテータが豪華過ぎ。アレはやばい。DHH+国内のRails関係で有名な人揃い踏み、みたいな。

moriqさん「Rails による Web アプリケーション開発・保守事例の紹介」

  • ActiveRecordRailsに載せなくてもやっぱりすごい。
  • すごく現実的な苦労のお話も。svnまわりとか。前回のパネルをふくめ、そういった情報がもっと出てくると嬉しいですね。
    • 私はいまのところは仕事なRailsの機会が無いのが悔しいというか残念というか。年内には状況は変わったら幸せです。

くまくま〜の人 またはmaiha「ActiveRecord を詳しく」

熱かった。濃かった。ここからDHH〜LTまでの異様な興奮は忘れられません。自分の中ではベストセッションかも。

  • with_scopeはすごく便利。ネストもできる。ちなみにcalcuration系のメソッド(Model.sum(:balance)とか)にも効きます。
    • ScopedAccessはキレイですよね。
  • act_as_view、素晴らしい。なんたって書けるのがよい。
    • 「飛ばします」宣言以降のペースに脱落。(ClassA | ClassB)でJOINしていたように見えて興味津々。資料orコードが公開されたら味わう。

DHHまたはイケメン「Discovering a world of Resources on Rails

とりあえずカッコいい。あと英語が聞き取りやすくてよかった。それにしてもプレゼンうまいですねぇ。ジョブズにも勝るとも劣らないような。まぁDHH生 vs. ジョブズストリーミングという違いはありますけど。

Rails 1.2で実装予定の魅力的機能の紹介とアジテーション

  • CRUD素晴らしい
    • HTTPのメソッドで、既にCRUDできるじゃん。HTTPのPOST GET PUT DELETEメソッドとコントローラのアクションcreate show update destroy、SQLのINSERT SELECT UPDATE DELETEは直接に対応してるじゃん。
    • これを繰り返すのはDRYじゃないよね?
    • ActionController::Routing::Routes.draw{|map| map.resource "/controller/:id" }という宣言をすると、HTTPの各メソッドによって"/controller"を叩くことでCRUDのお好きな操作をば。
  • has_many :throughを使って交差エンティティを表現する。
    • メソッド名が他動詞+目的語(add_user(user)とか、join_group(group)とか)になるのは危険な匂い。
    • "関係性"がcreateされるわけだから、交差エンティティでいいじゃん。Membership.createだよ。
      • リソース系とイベント系がどうこうとか、このへんでERDレッスンの知見から妄想開始。
  • レスポンスを何で返せばいいかはブラウザが伝えてくるじゃん aka request.env["Accept"]
    • 基本的に、やる処理はいっしょだろ、と。
    • これに沿ってrespond_to{|format|..}で書けばいいじゃん。それが自然だろ、と。
    • ケータイとかそのへんで返す内容を変えたいときも対応できるよ。
      • before_filterと併用すればおk。
  • ActiveResouce!!
    • one more thingとか言うあたりがマカー
    • Webサービスで得られる情報をActiveRecordライクに。
    • 当然CRUDできる。
    • Rails 1.2の目玉。
      • 6/11 22:00 JST時点ではsvnツリーにもない模様。
    • ValidationとかAssociationも使えるんですかね? Validationは大丈夫そう。
    • RESTしか対応しない。SOAPとかXML-RPCは嫌いらしい。
    • ちゃんと使う似は厳しい規約が必要(HTTPメソッドだけでCRUDできるとか)。Rails製アプリケーション間での使用が中心になるのかなぁ。

LTから抜粋

  • BioRubyのプレゼンが面白かった。対象領域の知識が少なくてアレですが、プレゼンのうまさは伝わってきました。
  • id:cuzicさん、考えが至らなくてすみませんでした。よいネタになった(?)ということでお許しを。
  • Yuguiさんのプレゼンもテンポがよかったです。Proc.new{|loving| puts "#{loving}可愛いよ#{loving}"}.call("ブロック")。しかしコードから議事録からプレゼンまで多芸だなぁ。

まとめとか感想とか

期待どおり、期待以上に楽しかったRuby会議もついに実施され、祭のあとの一抹のさびしさを感じいます。
特に、私なんかよりもずっと前からRubyの活動をしてらっして、今回も中心になって企画・運営してくださった方々の胸中を勝手ながら慮ると、なんともいえない気分になります。
スタッフの方々は「色々と見えないところでの反省点はある」とおっしゃっていましたが、一参加者の立場として、今回のカンファレンスは非常に満足できるものでした。Rubyコミュニティに参加し、今回のカンファレンスに参加できたこと、本当に嬉しく思っています。

本当にありがとうございました。

2006/06/11 日本Rubyカンファレンス2006を終えて。もろはし

変更履歴
  • 2006/6/12 10:00ころ TB送り直し
  • 2006/6/12 12:00ころ DHHセッションのタイトルを修正(thx:角谷さん)

*1:正確には、メモ帳を忘れていったら隣に座った大森さんに裏紙をいただきました。

*2:というか次回のイベントこそは。LLは行けるかどうか微妙ですが。